蹴飛ばされて 転がってく 空き缶とかわらない毎日

HERO's ADULTというかレース初参戦 〜モトクロス10日目〜

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朝5時半に出発とかなんだろう、昔少年野球をやっていた頃を思い出す。信号にほとんどひっかからなかったので6:15くらいにはMX408に着いてしまった。っていうか超寒い、霜降りてる。とりあえず当日エントリーの受付を済ませる。ゼッケンナンバー105、背番号的には育成選手枠だ。ここで先週昨日とご一緒させてもらったタカダさんがた4名と合流、今回2名が自分と一緒でレース初参戦ということで『はじめてアシスタント』というサービス(サービス名は間違ってるかもしれないけど、とにかくスタッフの方がついて車体やレースに関して様々なアドバイスをしてくれるシステム)を受けるとの事で自分もおこぼれに預かることになった。今回アシストしてくれたのは伊集院さんという方なんですが、今調べたらなんか凄い人だった。凄い上に凄い良い人で随分緊張をほぐしてもらった。「あ、あそこにいる彼、ダーヌポ知ってる?あれ彼が書いてるんだよ、ホッパー」だって。いや、知ってるもなにも「そういやダーヌポにHERO's参戦記あったよな、もっかい読んどこう」って昨日読んだばっかりですがな。とまあこんな感じで合間合間に様子を見に来てくれたりするのでとても助かりました。
自分たちのパドックの近くに、普段コースで見かける方、というか先週チェーンの調整を手伝ってもらった方がいたので挨拶をする。「クラス分けされるし、ゆるい感じの大会だから大丈夫だよ」とのこと。確かに今回のライツノービスクラスは30台フルグリッドでクラス分けは必至「こりゃ自分はビギナークラスだな、そりゃそうだこの人が俺と同じノービスクラスだったら俺はどうしていいかわかんないし」と思っていた(ちなみにこの方は後の予選でミドルクラスに昇格)。

予選

予選といっても予選落ちはなしで実質クラス分けのための見極め走行だ。といってもスターティンググリッドに入るのも初めてだしちょっと緊張する。5秒ボード出てからが異様に長く感じる…。バーが落ちてスタート!とりあえず両脇をおさえて前に出れた!すぐに2速に「ブオオオーーーーーン」ってN芋掘ったー、前埋まったー、てな感じで早くも終了、と思いきや4週って地味に長い。「前は遠いし、後ろは何人いる?一人?二人?それとももっといるのか?」と途中から一人旅状態。なにも分からないまま予選のチェッカーを受ける。結局この予選で自分までがノービスクラス、それ以降がビギナークラスというあまりにも非情なクラス分けとなった。「いやー俺だったらノービスでしょ、しかも結構なんとかなっちゃったり」とか思っていたが大甘だった。自分と自分の前を走っていた人との間には少なく見積もっても壁2枚くらいの差があるんじゃないかと思う。順位が下のほうになるであろう人にミスでも出ない限り確実に最下位だ。アレコレ考えても仕方ないのでクラス分け発表までの間に設定した目標「ビギナーなら優勝狙い、ノービスなら最下位回避」ということで最下位回避を目標に設定する。

HEAT1

グリッド抽選は13番、予選の22番にくらべたらかなりマシだ。とりあえず箱(スタートを管理してる?)の横に付ける、片方でも隣に人がいないと自分が迷惑をかける率も減るし、少しだけ気楽だ。5秒前ボード…4、3、2、1、0、0、GO!「ぜってーN芋掘らねえええ」2速、「開けろーーーー」って気がついたら「今何位?4位か5位か!?」と意外に良い位置に付けれた。が、2週目の終わり頃にはすっかりタレてしまい後続にジリジリと抜かれ、気がつけば最下位に。というか体力の消費が普段の練習とは全然違うんですけど?しかも自分が練習を始めた先月の週末前は大体雨が降っていたので、こんな完全ドライコンディションは不慣れなんですけど?系の言い訳をしてみても「じゃあドライじゃなかったら勝てるのか」って言われたら「無理っす」という感じなので実力どおりの順位になるべくしてなったとしか言いようがない。

HEAT2

進行の都合上、HEAT1の10分+1週から7分+1週に変更されたHEAT2。長丁場なら最下位確定でも7分ならさっきみたいにスタートで前に出て、あとは死ぬ気で逃げ切ればもしかしたらもしかしたら最下位回避出来るかも?そのためにもスタート成功は絶対条件、いや、総合的な実力は最下位でもスタートだけなら勝負出来ると分かった今、ホールショットを狙うしかない!グリッド抽選は7番、さっきより良さそうな位置に付ける。「っと前に出すぎた、タイヤにバー当たっちゃうから下がらないと」「ってかちょっと掘れてくだってないか?ブレーキ離したら元の位置に戻っちゃう」「さがるったってこれどこまでさがればいい?」「つーかこれ埋めて貰おう、誰か…って15秒ボード?」「体かぶせないと、ブレーキはどうする?ちょっ、5秒ボード待って」「ダメだ今バーが降りたら―――」

感想

一言で言えば「調子こいてすいまえんでした;;」だけど、なんというか世の中甘くないというのを思い知ったよ。レースという環境が自分の限界をちょっと押し上げたのを感じられたけど、それでもこの結果だ。『2連を飛びきる』とかそんな派手なことじゃなくても、内側を通って曲がる、外側を通って曲がる、ブレーキを遅らせる、速く立ち上がるといった地味だけど重要な技術に差がありすぎる(実際ノービスクラスで2連飛びきっているのはトップの数台だけだったし)。そしてその差を埋めるには今は練習するしかない。どんな凄いブレイクスルー理論があったとしてもまず土台がなきゃ話にならないし。2ヵ月後、またMX408でHERO'sがあるのでそのときはもうちょいマシな結果を出せるようにしたい。といっても今日の調子じゃあ先は長そうだし、自分のペースで遊んで行こうと思います。
今日参加した皆さん、運営、サポートしてくれたスタッフの方々、どうもありがとうございました。