蹴飛ばされて 転がってく 空き缶とかわらない毎日

HERO'S for Adult 2012 第2戦

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初めてミドルクラスでエントリーした。今までミドルクラスを走ったことが無いわけではない、ノービスでエントリーしてミドルに昇格したことはあったけど今回はそれとはワケが違う。これは『俺はミドルで戦るぜ!』という意思表明なのだ―――って言ってもさぁ、正直当日まで何回後悔したかわからんぜまったく。練習しようと思った日に雪やら雨やらで練習できてないし、前回から特に何かを上積んだわけでもないのに上のクラスに行って何が出来ると言うのかというのはもう俺の知ったことじゃないので、やると言ってしまったからにはやるのだ。前回のヒーローズのレポートに真ん中お立ち台を期待されたけどそれはもうしばらく待っていただきたい。

練習走行

コースウォークした時に思ったこっちのバンクが使えない、あっちのイン側が使えないみたいなところがあったので確認しながら…ていうかミドルだとエキスパートやジュニアの人も走るんだろ?こええと思ったけど実際走ってみるとそんなことはなかった。不自然に腕や足が疲れたりってのもないし体の調子も良さそうだと思ってたら同じミドルにエントリーしてる人にラップされた。そりゃちょっとは流してたけど俺そんなにここから劇的に速くなんて走れないよ?やっべぇなこりゃーといった具合に練習終わり。

予選

多分今グリッドにいる人の半分くらいは別のクラスの人だし、ミドルから何人昇格が出て、何人ノービスから昇格してくるかが問題なので今までみたいにあれこれ考えながら走ることもない。上のクラスの人の邪魔にならなきゃいいかぁくらいの気持ちだけどビリッケツになるのも嫌だし…みたいに結局雑念にまみれながらスタートしたが2周目でエンストこいて見事にビリッケツくらいでフィニッシュしましたとさ。トホー

HEAT1

14台の出走と今回の最多台数で戦うことになったミドルクラス。上位5人くらいはちょっと太刀打ち出来ないかなぁと見てるので半分より上を目指す。そういえばスタート前にちょっとスタート談義をしてて、モトビくらいのコースなら2速のまんまで第一コーナーに突っ込むのがイイという話を聞いた。自分は何も考えず今まで2速発進の3速で突っ込んでたけど言われてみればシフトアップのタイミングで他のマシンに前に行かれることが多いような気がする。なので今回は2速で突っ込むことに決定。だけど普段やってないことがいきなり本番で出来るのか?と若干の迷いも出てきた。結局スタートはちょっと出遅れて「こっから引っ張るぜぇー」というところに行く前に前を塞がれてしまった。うわっ泥喰らって前が見えねー!なんでロールオフのゴーグル使うという選択肢が出て来なかったんだよォー。しかもなんか全然上手く走れねー!盛大に轍外すわストレートでケツ振りまくるわでいつやらかすか分かったもんじゃねーぞと思いながら7番手くらいで追いかけていくと前を行く2台が目に入ってきた。これは実際のところはバックマーカーだったんだけど走ってる最中はそんなことに気づくわけもなく「おお、こっから2台かわせば結構いい順位じゃん」てな具合におらあああと行ったらエンストこいて順位を下げてしまった。まだ追いつける!という幻想を抱きながら必死に走るが前が見えないままL1というか後ろにも誰もいねえぞ?一体俺はどこを走ってるんだ?と思いながらフォニッシュで8位。そりゃエンストしたけど実力者の転倒もあったし実際自分がどこらへんになるのかあんまり想像がつかない。とにかく午後はHEAT1より順位を落とさないことを目標にする。

HEAT2

大体昼はHEAT1の様子からHEAT2はこんな感じでいけたらいいなぁ的なシミュレーションをするけど、このとき既にホールショットを取ることは確定事項として考えるクセがある。それはシミュレーションじゃなくてただの都合のいい妄想だろという話だが、なんでだろうな前回もHEAT2でホールショット取れたし何故か行ける気がしてるんだよな。HEAT2のスタートはいつも独特のテンションで迎える、昼飯後でなんか集中しきれてないような、それでいて力が抜けていて無心みたいな。午前のようなドキドキ感は全く感じない。フラッグと同時にクラッチをスパっと繋ぐと気づけば前にも横にも他のマシンが見えないじゃないか。間違いなく今までのレースで最高のスタートだ。第一コーナーの一番インは上手く回れる気がしないのでそのひとつ外を回って立ち上がり、3速入れて最初のテーブルを飛んだら気持ちEEEEEEEEE!しかし問題はここからだ。前回は1周もたずトップを明け渡してしまったが今回はそうはいかねえぞ!といきたいところだけど「ああ…めっちゃ見られてりゅうう」てな具合で泳がされてる感が半端ない。オープニングラップこそトップだったけど、そのうちかわされて次第に順位を下げていく…。最初は「うん、まぁあの人相手じゃ仕方ないよね」みたいに心の平穏を保つことが出来るけどこれが5台6台となるといい感じに心が萎んでゆくのが分かる。けど…けど…俺はもう順位を下げたくないんだあああああ!と少年漫画なら涙と鼻水を垂らしながら顔のドアップな感じで必死のブロック作戦に出る。普通にやったら5回はパスされてたと思う、それくらいおよそ綺麗とは言えないどころかクッソ汚いライン取りで必死に最後の3周くらいをなんとか守りきった。7位。果たしてこの順位をそこまでして守る必要があったのかと問われれば「俺が守ったのは順位じゃねえ…、俺は…俺自身のプライドを守るために戦ったんだ!」なんて答えられたら格好イイけど、問われる前に自分から「いやー汚いブロックしてスイマセンした」と頭を下げるのが俺の現実である。

総評

14台中8/7で総合7位でした。ま、こんなもんでしょう。そういえば本来の受賞者不在のため繰り上げでMVPを貰ったんですが「誰だお前」「なんでお前やねん」という空気を察知したのでここに釈明をせんとす。ライツミドルクラスのリザルトを確認すると1位から6位までHEAT1とHEAT2の順位が全く一緒なわけですよ、特に上位二人はミドルクラスの中でもちょっと抜けた速さで次からはジュニアでのエントリーになると思われるほど。このように上位陣に順当な結果が出たことこの上ない中、ミドルクラスに初エントリーの俺が元全日本チャンプを抑えてホールショットからオープニングラップをトップで回ってくることで「こ、これは波乱の予感!」と一瞬でも思わせたことが要因じゃないかと思うんだけど「波乱もクソも順当に結果が出てるんなら意味がねえだろ」みたいな突っ込みはやめてくれないか!俺だって他に相応しい人がいたんじゃないかとか俺がもらっていいんだろうかみたいなことは思ってるんだよ。次は万人が認める形で獲るからよ、まぁ見てな(ネタ方面で獲らないとは言ってない)。
とにかくこの自分より上の上位陣に絡めないことにはミドルでの入賞はきついだろうなという感じ、なんか勝ったことない人の名前ばっかりだし。そろそろ『いつか抜かすリスト』の更新が必要な時期に来ているので4月の第3戦ではもうすこし健闘出来るようにしなくちゃ。