蹴飛ばされて 転がってく 空き缶とかわらない毎日

HERO'S for Adult R-2 MX408 レースレポート

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1月のショートゲームズの翌週くらいから仕事が忙しくなりバイクに乗れていなかったがやっと先週練習を再開することができた。練習が出来ないことは分かっていたのでその間にPURE TECHさんちでフロントサスのOHとリバルビングをしてもらったのだがこいつが恐ろしく具合が良い。注文内容はざっくり「前と同じ感じで!」という初心者セットだったが、初期の動きが良くなって細かいギャップはノイズとして切り捨ててくれている感覚がある。結果腕に余計な力が入らなくなるから腕あがりしにくくなるし、普段なら恐怖心が湧くところをもう少しだけ開けていける。去年11月のHERO'S R-9 でのベストは1:23:180でこれはジュニアクラスで最下位のタイムだったけど、練習時の動画を見ているとどうも1:20フラットくらい出てる気がする・・・1ヶ月ちょい乗ってなかったのに・・・。もうこれ真面目に練習する意味あんのか?って感じだけど今までの右往左往があったから今やっとこうなっていると思い込まないといけない。んでタイムだけ見るとこれならジュニアクラスで勝てるじゃん!って思ったけどこれはコンディションが良かったからであって、皆も同じくらい速くなるのでは?そもそも本当に速くなったのか?という一抹の疑念を抱いたままレース当日を迎えた。

HEAT1


2018.3.4 HERO'S for Adult R-2 MX408 Lites Exp & Jr HEAT1

レース直前までエキスパートクラスとの混走ということを知らずにいたため慌ててスタートグリッドへ、誰が敵で誰が味方か分からねえ!と思っていたら「全員ぶち抜けば関係ないよ!」とありがたいお言葉を頂戴する。これが後の悲劇への伏線になるとも知らずに。スタートはまぁまぁで3番手くらいで回って2台くらいに抜かれて1台ミスったところを抜いて・・・今5位?6位?と考えたが結果から言うとこの時点で5番手、前4台はエキスパートクラスなのでジュニアクラスのトップを走っていた。そうこうしているうちに前との差がじりじり詰まってきた。フープス手前の下りと奥のロングフープスは分がありそうだけど、自分も第一コーナーを昨日の練習みたく回れないので引き離される。フープスで一気に差を詰めてロングフープス後の左コーナーをインから仕掛ける!と思った矢先にインを塞がれて万事休す、そして出るL1。普通ならここでゲームオーバーだが俺には奥の手があった。TKD先生直伝のロングフープス2個飛びである。最初に練習した時はコーナーで派手に散ったがこれでおつりのもらい方を学習し、その後は何回か成功している。さっきインを塞がれたが慣れないラインだからだろうかスピードはそこまでなかった。そして相手はまだ俺がアウトを行くところを1回も見ていない、これで勝つる!と言いたいところだが不思議とこの時は冷静で、2コーナーを回った後に後ろを確認、フープスかロングフープスのどちらかで仕掛けるのは確定だけど、ラインを変えたせいで後ろから刺されたらたまったもんじゃない。十分なマージンを確認したところで追撃準備完了だ!フープスで後ろピッタリにつけたので後はロングフープス手前の山越えまでギリギリを着いていけば勝算はかなりあると浮かれていた結果、その前の日陰コーナーでリヤがスライド、立て直したと思ったら今度はフロントがガッツリ入ってハイサイド気味に転倒。ぎゃああああああああああああ!!仕掛けて失敗するならいいよ、まさかその前にやらかすなんて死にきれねえ、死にきれねえよー。十分なマージン(笑)を失い3台がびゅんびゅんと追い抜いていく。4位。
トランスポンダ導入後のHERO'Sはリザルトにラップタイムが出るようになったんだけど、おお、俺18秒台出てるじゃん!って思ったら5人くらい18秒台じゃねえか!

HEAT2


2018.3.4 HERO'S for Adult R-2 MX408 Lites Exp & Jr HEAT2
午前の転倒で肋骨をやられている。息を吸ったら痛いしかがんだり体を捻っても痛い。折れてはいないだろうから乗り出せば気にならなくなるだろう。HEAT2開始は12:55のスケジュールだったけどMX408のローカルルールによりエンジンスタートは13:00のため5分ほどグリッドで待機に。隣のヤマハの方(ミドルノービス予選でめっちゃ速かったから絶対にジュニアになると思っていた)としばし歓談する。富津かぁ。言い忘れてたけど赤いハブが格好いいですねって言いたかった。俺も前のKXは赤ハブだったし。あれ、この会話ってHEAT1だっけか?
スタートは5番手くらい。しばらくして前のミスに乗じて順位を上げたが、今回はジュニアのトップを走っていると認識していた。しかし・・・後ろから某ダブルエントリーの方の物凄い圧を感じる。俺はもうペースを上げられないうえにさっきコケたセクションは完全にビビリが入って遅すぎる!ちょっと隙を見せて体力を削ったろうとか、なんとか引き離そうとしても全然離れてくれない!ロングフープス後についにかわされる、そして出るL1。しかし俺にはもう奥の手も体力も残されてはいないのだ。そしてちょっと気を抜いた隙にフープス前の下りでもう一台!得意にしていたはずのセクションでやられた。レース後に3人でちょっと話したらマラソンで鍛えてるって。完敗。ヘロヘロ走った割には19秒台が出ているけど散水のなかった今回は通用しないタイムだった。

がち


2018.3.4 HERO'S for Adult R-2 MX408 がちクラス
・・・なんか台数少なくない?まぁいいや!3位を走っていたがなんとか一人旅にならないようとしていた矢先、ロングフープス手前の山でバランスを崩して左足を思いっきりついてしまった。これtech10買う前のボロだったら折れたんじゃなかろうかってくらいの衝撃だったけど、ちょっとは痛いが嫌な感じはしなかったので少しペースダウンをして続行、完全に一人旅。がちクラスの表彰ってなんか強者の集いって感じで自分には縁遠い世界だと思ってたけど、特にベストな走りをしたわけじゃなくてもこういうことがあるんですね。

総評

4/3で3位。ジュニアクラスの3位って3回目くらいだけど毎回台数が少ないせいで入賞対象外。けどポディウムには乗れるし、事情を知らない人に画像だけ見せて自慢する分には不都合はない。HEAT1の最後のトライは(正確にはトライまでたどり着けていないが)レースリザルト的には全くの無意味で怪我と順位を失ったくらいの結果だが、果たして本当に無意味だっただろうか。「なんでレース出るの?」という問の答えがここらへんにありそうなものだけど、仮に「順位をキープしてHEAT1を1位で終えたなら、当然転倒はないから肋骨を痛めることもなく、その結果HEAT2を最後まで逃げ切ってピンピン優勝の可能性があったかもしれない」という甘ったれた妄想が俺の思考能力を失わせてゆく。でもなぁ、あれ最後やらないで結果2位でしたとかだったらもっと後悔すると思うんだよなー、じゃなくて!まずその前に『先の事に目を奪われて目の前の事を疎かにした結果痛い目を見た』ということを反省すべきではないでしょうか。その第一としてエントリーリストとスケジュールをちゃんと確認するところから始めよう。