俺がバイクにお金をかけるということについて考える

モバゲーに一瞬で7万円つぎ込んだ画像がちょっと前に話題になったけど、「サービス終了したら価値がなくなる」だの「ただのデジタルデータに」だの言うけどバイクのエンジンやサスのオーバーホールしたってお金はべらぼうにかかる上に、どうあがいても1年程度でその恩恵を受けられなくなるわけだが、それに比べてデジタルデータって劣化しないじゃん。それだけで十分金を出す価値があるんじゃないかと思うんだけど。まぁいいや。
俺は今までKX250Fにしたことといえばハブ塗ってもらったり、リアスプリングを塗ってもらったり、ドレスアップパーツをつけたり、デカールつけてみたり、ほとんどが見た目に関するもので実用的なのは可倒式レバーくらいだった。今回サスペンションのモディファイという禁断の果実に手を出してしまったわけだが、どうもその理由を見つけられずにうまく折り合いをつけられずにいる。「試しに乗せてもらったのが乗り易かったから」？乗りやすさを俺は求めてるのかというとどうもそうではないと思うところがある。過去にも「モトクロッサーに乗りやすさを求めてない」みたいなことも書いたことあるし。けどそれは「乗りこなすのが難しいモトクロッサーを悪戦苦闘しながら乗る」って部分に楽しみを見出していたともいえるんだけど、じゃあ今回「乗りやすくなったバイクでもっと楽しむため」なのか？って言われるとそれはちょっと違うんじゃないだろうかと思う。
詰まるところ「速くなりたい」とか「他人に負けたくない」ってのがどっかにあって、そのためにお金を投入することに引け目を感じるというか、関東選手権もMCFAJも走らないドがつくサンデーライダーの俺がそんなことをするのに少しの気恥ずかしさみたいなものを抱いているような気がする。誰もそんなこと気にしてねえよ、アホか！って感じだけど、この先俺がバイクに乗る上でどうしたいかって言うのをハッキリさせないとどうもモヤッとした気分が拭えない。
最近バイクに乗れなくて体を持て余していたのもあって、筋トレやランニングをしてみたりしているが、別にムキムキになりたいわけじゃく、フルマラソンを走るつもりも毛頭ないし、そりゃ健康にはなりたいけどそのほとんどがバイクに乗る時に良い影響があればいいなって思ってやっている。正直に言うとちょっと関東戦に出てみたいという気持ちも無いわけでもない。俺は自分の本性が知りたいと常々思っていて、例えば自分で撮影した動画を見ていると「あーあ、なんでそこを譲るかな」ってところが結構あって、それが「こんなサンデーレースで無理して接触に持ち込むことないじゃん」って理性的に考えているなら良いけど、もしかしたらこれが本性であって、自分が『誰かとかち合った時に道を譲ってしまう人間』なんじゃないかと不安になることがある。それが良いことだとか悪いことだとかじゃなくて、自分の本性を知らないまま、勝手な理由付けでそれを覆い隠して見えなくしてしまうということに耐えられない。んで思ったのが、関東戦くらいにガチ度が上昇すれば普段譲っていたような場面で自分の本当の姿が見えるんじゃないかと勝手な期待を抱いてるんだけど、駆け込み寺じゃねえんだからそんな理由で走るなよってな。
『自分が譲ってしまう人間』だと分かれば、今後どんなレースで譲った時も「はー？社会人だしそんな無理して怪我したくないしー？」って感じのクソみたいなセリフは二度と吐けなくなるだろう。「僕はヘタレなんでかち合うのが怖いんです」って堂々と言える。そして俺はそういう風になりたい。万人が納得しそうな耳障りの良い理由をでっちあげるのはそりゃ簡単だけど絶対にそうしたくないんだ。今回俺がコンビニでおろせる限度額のお金を握りしめてバイクに手を入れたのはそういう道を目指す第一歩としたい。逃げ道を潰していけばどこかで自分と正面切って向かい合わなきゃならない時が来ると思うんだよね。その結果がどうあれ、そこまで覗いて見ないとファンライドに流れるにしろちょっとガチってみるにしろ、自分を納得させられない、っていうか本当は楽しけりゃ全部オーライなはずなんだけどな。でもそれだけじゃ今回の出費の理由付けには薄い…それとも俺が金持ってりゃイチイチこんな悩まずに済むっていうのか？ふざけんなよコラー！
明日HERO'Sだから早く寝なきゃってことでたいした推敲もせずに書きなぐってみた。明日走ればまた全く別の感想が浮かぶかもね。「こ、こんな性能がこの程度の金額で手に入れられるなんてお得すぎっぞ！」みたいな。