蹴飛ばされて 転がってく 空き缶とかわらない毎日

クロスマガジン vol.4

BACK OFF ( バックオフ ) 増刊 クロスマガジン! VOL.42009年 12月号 [雑誌]

BACK OFF ( バックオフ ) 増刊 クロスマガジン! VOL.42009年 12月号 [雑誌]


2008年にその姿を消して以来、古文書や伝承の類にしかその存在を確認できていなかったクロスマガジンが2009年10月23日を境に全国各地一部の書店に再びその姿を現したことは全国320万人のモトクロスフリークに大きな衝撃を与えたとか与えないとかそういう話。俺もにわかにモトクロスに興味を持ち始めた去年秋か冬にその書店で一番カッコ良かったクロスマガジンvol.3を購入、「おー創刊されたばっかなのか、ちょうどいいこれを定期購読して勉強しよう」と思い、公式サイトからバックナンバーを注文、次の発行を待ち続けていたら春どころかこんな時期になっていた。じゃあその間何読んでたのかっつーと一番手っ取り早く手に入るダートスポーツだった訳なんだけど、これを最初に購入したのは去年のチャリティスーパークロスのダースポブースだった。プログラムを買おうとしたら大きいお金しかなかったうえ「チャリティなのでおつりは出ません」的なことを言われたので、お金を崩すため仕方なく買ったのだが、当時一緒に見に行く友達もいなかった俺は孤独な時間をずいぶんとダースポに救われた。あと表紙に成田亮選手にサインしてもらった。まぁそれはどうでもいいや。その次の年の2月からモトクロスを始めて、ライテクなんかがある程度載ってるダースポを本格的に読み始めたんだけど、あれってリア充の読み物でしょ?アットホームな雰囲気に、嫁さんがいて子供がいてでかいトランポはハイエースオグショーだのセキソーだの最近にいたっては車載カメラはGoPRO(いろいろ含めると3万over)一択とかマジでかなぐり捨てンぞ!?って感じでいつも死にたくなる気持ちを抑えながら読んでいたのだが、その点クロスマガジンは格が違った!写真、記事どれをとっても会場でそこらへんをフツーに歩いているライダーのことには見えないし、自分の乗っているマシンが記事にあるそれとは全く一緒に見えないところがイイ!距離の近さが魅力という人もいるだろうけど俺にとっては遥か彼方に美しくショーアップされた世界の方が憧れ甲斐を感じてしまうんだ。ニューモデルのインプレひとつとっても初級者中級者上級者の比較レビューが有用だってのは百も承知だが敢えて言わせてもらうと俺はそんなことでマシンを選んだりはしないし俺が聞きたいのは「初級者にも扱いやすい」とかそんな耳障りのいい言葉じゃない。「速さを犠牲にしてまで"乗りやすさ"をとることはしません」?超COOOOOOOOOOOOL!!!そう!まさにそういう言葉を待っていたんだぜbaby!どうせ商売上ボロクソなレビューなんて期待できないんだからそのメーカー信者のプッシュ、もっと言うなら作った人間の「このマシンはここが凄いんだぜ!」っていう強烈なアピールだけが欲しかった俺にとっては満点とは言わないが、それに限りなく近いニューモデルインプレッションだった。そしてその気になればそんな凄いマシンを誰でも手に入れられるってのがいい、乗りこなせるかどうかなんて二の次三の次の些細な問題だし、それを誌面が保障する必要は全く無い。公共性や公平性も大事だろうがいつだって人の心を動かすのは熱い想いや感情だってことをエモーショナルモトクロスマガジンを名乗るだけあってクロスマガジンはそこらへんを良く分かっている。だから…vol.5は出来るだけ速く出版お願いします。毎月なんて贅沢言わないです、3ヶ月…いや4ヶ月に1冊くらいのペースで出てくれると嬉しいかなぁ…なんて。まぁダースポはダースポで小さく自分の名前がリザルトに載ってたり、小さく写真に写ってるのを確認したり、ライテクやらメンテやらチェックするのに必要だから買うんですけど。