蹴飛ばされて 転がってく 空き缶とかわらない毎日

2011ドラフト会議 〜明大の野村くんについて〜

広島に一位指名された明大の野村を最初に見たのは2007年夏の甲子園が最初だったっけ。あの年は佐賀北が優勝したけど広陵戦といい帝京戦といい判定が…というのは本題ではないので割愛する。自分は北海道出身なのでやはり駒大苫小牧を中心に見てたのだけど、今や球界で1,2を争う田中将大が卒業で抜けてしまい、もう普通の北海道代表レベルというのが一般的な見方ではあったのだが、それなりのPを3枚揃えた上に(一番好きだった菊池はセンターに回ってて少し残念だった)、代打を含む攻撃面では2006を上回るくらいで全体的なバランスではむしろ前年より整っているのでは?というのが自分の考えであった。そしてその一回戦の相手が野村祐輔を擁する広陵高校だったのだ。当時から野村は注目投手で140kの直球とキレのあるスライダーを武器とする正統派右腕という情報は耳に入っていた。こりゃ厳しい試合になると思っていたが試合が始まると駒苫が早々に2点先制、1点返されてもすぐに取り返すなど思いの外上手く試合が運んでいた。こりゃ普通に勝てるんじゃねえか?と思ったのも束の間、試合が進むにつれ野村は尻上がりに調子を上げていき、「この投手からどうやって3点も取ったんだよ?」的に展開していく。悪い流れがピークに達したのは9回の表、守備のミスがからまり逆転を許してしまい(センター菊池のバックホームは流石だったけど)、そのままジ・エンド…かと思われたが9回裏駒苫は野村から1点差に迫る攻撃を見せたのだ。結局試合はそのまま5−4広陵の勝利で終わるのだが、この4点というのは広陵野村が決勝で“あの満塁HR”を喰らっての5失点を除けば最多の失点である。これはもう実質駒苫打線が最強と言って良いですよね?っていうかあの9回の悪夢がなけりゃ2007年だって駒苫が4年連続で決勝まで進んでただろこれ!っていうのが自分の主張なんだけど受け入れられた試しがないので多分間違っているんだと思う。自分が熱心に高校野球を見ていた世代がココらへんまでなのでぜひとも活躍してもらいたい。