蹴飛ばされて 転がってく 空き缶とかわらない毎日

Rock stock & too smoking the pillows 感想


ストレンジカメレオン、Swanky Street、One Lifeあたりは鹿島達也のベースのほうが圧倒的に勝っている。と言いたい所だがこれは主観的なものかもしれないので断言は出来ない。実際ライブでの鈴木淳の働きを見ていると実質4人目と言っても良いくらいのものだし。このアルバムは新曲と過去曲の再録を目的に買ったけど、正直聴くべきところがあまり見つからない。『1989』はthe pillowsという物語を語る上で外せない曲になるのかもしれないけど(例:tiny boat、ストレンジカメレオン,WALKIN ON THE SPIRALなど)楽曲自体の出来は過去の節目を飾った曲たちと比べると確実に見劣りする。スルメとかそういうレベルでもないし、単に20周年というだけで作られた曲という印象しかなく、再録されたものも『Funny Bunny』あたりは今のpillowsにしっくりくるかもしれないが、他の曲、特に『ストレンジカメレオン』『ONE LIFE』あたりはどうも自分にはなじまない。『ONE LIFE』の終わり方はライブでは定番だけど改悪だと思うし、何よりベースが耳障りすぎるというか何かバランスが取れていないように思う。『ストレンジカメレオン』も同様に全体的に淡白になったというか昔の必死さみたいなものが消えて、聴きやすくはなったかもしれないが、リスナーの心のどっかをがっちり掴んで離さないような魅力はどこかに消えてしまった。全体的に照れ隠しのような感じが見え隠れして「何余裕こいてんだこら」と言いたくなる。昔は必死だったけど今は余裕を持ってやっているってのはずっと感じているけど今回の再録を聴いてさらにその感が強まった。